先週末12日の日経平均は反発して、終値は80円高の3万9523円で引けました。
米国市場では、市場予想をやや下回った3月生産者物価指数(PPI)が安心材料となって、アップルやエヌビディアなど主力のグロース株が大幅高となり、ナスダックが史上最高値を更新しました。これを受けて開始早々には上げ幅を300円超に拡大しましたが、すぐに上値が重くなって急失速し、前日終値に接近したところで切り返すと、以降はプラス圏で方向感に欠ける動きが続き、2桁の上昇かつ、後場の安値圏で取引を終了しました。
今週の東京株式市場は、上値が重い展開が予想されます。
まず、中東情勢が緊迫化しており、外部要因が市場に影響を与えそうです。国内では主力小売企業などの決算発表が一巡して材料難となり、多くの企業は4月後半からスタートする本決算の発表を前に、売り買いが手控えられやすいタイミングです。米国では1-3月期の決算発表がスタートするほか、いくつか注目度の高い指標の発表があることから、海外からのニュースに対する反応が大きくなると思われます。ただ、米国は長期金利が上昇傾向にあり、円安が進行する中で、政府・日銀の為替介入に対する警戒もくすぶっている状況です。決算待ちで主力銘柄を手がけづらい環境の中、動きが良くなれば利益確定やリスク回避目的の売りが出てくると思われるため、上がりづらく下げやすい週になりそうです。
来週の予定では、
国内では、2月機械受注(4/15)、3月貿易収支、3月訪日外客数(4/17)、2月第3次産業活動指数、3月首都圏マンション発売(4/18)、3月全国消費者物価指数(4/19)などがあります。
海外では、米4月ニューヨーク連銀製造業景気指数、米3月小売売上高、米4月NAHB住宅市場指数(4/15)、中国3月小売売上高、中国3月固定資産投資、中国3月鉱工業生産、中国1-3月期GDP、独4月ZEW景況感指数、米3月住宅着工件数、米3月建設許可件数、米3月鉱工業生産、米3月設備稼働率(4/16)、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、米2月対米証券投資、米20年国債入札(4/17)、米4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、米3月中古住宅販売件数、G20財務大臣・中央銀行総裁会議(ワシントン)(4/18)などがあります。
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