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【明日の超勘株ニュース】6月オプションSQ算出日や米5月CPIにかけての調整に注意が必要です。

3日の日経平均は大幅反発して、終値は347円高の27761円となりました。

米国株の大幅高を受けて寄り付きから200円を超える上昇して節目の27500円を大きく上回りました。米雇用指標が市場予想を下回り、過度な金融引き締めへの警戒感が後退した前日の米国株式が大幅反発した流れを好感したようです。伸び悩む場面もありましたが後場に入ると高値圏でのもみ合いが続き、終値でも300円を超えました。

 

今週の東京株式市場は神経質な展開が予想されます。

週末10日は6月限先物オプション取引に係る特別清算指数(SQ)算出日に当たり、その晩には米5月消費者物価指数(CPI)が発表されます。週末が近づくにつれて徐々に警戒感が高まりそうです。

足元では米国の長期金利が再び上昇し始めており、9日のECB理事会では欧州経由で金融引き締めを強く意識するといった展開も想定されます。

先週は株式市場にとってネガティブな材料が多くあったにもかかわらず、相場は大きく上昇していた様子でした。ただ実際は短期筋によるプットの売却などのポジション解消の動きが多かったようで、薄商いのなかで株価指数の上昇率を実体以上に強く見せているに過ぎない可能性が高いようです。

こうした実体を無視した上昇は危うさを伴っていると言えます。日経平均では2万8000円を明確に超える材料があるとは言えず、売り方の買い戻しによる上昇もそろそろ一服する頃合いと思われます。そのため、来週末の米5月CPIが近づくタイミングで相場は再び神経質な展開が想定され、翌週には米連邦公開市場委員会FOMC)も控えていることを踏まえれば、調整が入ってもおかしくないと思われます。

日経平均株価のチャートは改善してきていますが、足元の動きをもってして過度に楽観的になるのは危ういと思われ、まだまだ警戒感を持つ必要があると考えます。

 

今週末に発表された米5月雇用統計では、平均賃金の伸びが市場予想を小幅に下回った一方で、雇用者数の伸びは39万人増と市場予想(31万人増)を大幅に上回りました。FRBの金融引き締めが警戒される形で、週末の米株市場ではハイテク・グロース(成長)株を中心に大きく反落しました。

インフレを沈静化させたいFRB逆資産効果を狙っているのか、相場を過度に上昇させたくないと考えているようで、相場が急落した際には高官からハト派発言が出るています。一方で、大きく反発して上昇が続くと、再びタカ派発言が出るような展開になっているようです。当面はこうした緩和と緊張の繰り返しが続くと見られ、安心してハイテク・グロース株を買える局面の到来には時間がかかりそうです。

 

来週の予定では、
国内では、4月家計調査、4月毎月勤労統計調査、4月景気動向指数(6/7)、1-3月期GDP確報値、5月景気ウォッチャー調査(6/8)、メジャーSQ、5月企業物価指数(6/10)などがあります。

海外では、アップルが開発者会議(WWDC)開催(オンライン、~6/10)(6/6)、米4月貿易収支、米4月消費者信用残高(6/7)、米10年国債入札(6/8)、中国5月貿易収支、ECB定例理事会(ラガルド総裁記者会見)、米30年国債入札(6/9)、中国5月生産者物価指数、中国5月消費者物価指数、5月消費者物価指数(6/10)などがあります。

 

 

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