10日の日経平均株価は、3万381円(前日比373円高)で引けとなりました。
短期急騰の反動も難なくこなす力強さがみられており、新型コロナウイルスの収束に期待が高まる中、市場はテーパリング(金融緩和の縮小)に対しても腹が据わってきたのではないかと思われます。
日米の政局や中国経済に不透明感はありますが、年末高へ向けた素地は整いつつある印象です。
日経平均に先立ち、TOPIX(東証株価指数)は31年ぶりの高値更新が続いており、また東証2部指数も年初来高値を付けるなど、ボトムアップの様相が鮮明となっています。
個人投資家の心理が改善するとともに、マクロ系の投資機関が一時低下した日本株のウエートを高めていると思われす。
今週の東京株式市場で、主要株価指数は堅調が持続されると予想されます。
もちろん利益確定売りの動きも強くなりそうですし、一本調子にはいかない可能性もありますが、一方ではこの急騰局面で生じたカラ売りも多いとみられ、下値では売りポジションを解消する買いが入りやすいと考えられます。
また、相場の急転に対応できなかった投資家の待機資金も控えていることも買いが続く要因として考えられます。
中・長期的な上昇トレンドの様相が強くなっており、短期的な過熱感は残りますが調整を挟みながら上向きのの流れとなるのではないかと思われます。
スケジュール面では、
国内で、13日に7-9月期景気予測調査。16日に8月貿易統計などが発表されます。
海外では、15日に中国8月小売売上高、中国8月工業生産、中国8月都市部固定資産投資、米8月鉱工業生産・設備稼働率。16日に米8月小売売上高などが予定されています。
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