11月30日の日経平均株価は、欧米株高や前日大幅続落の反動から買い優勢で始まりましたが、後場は一転して下げに転じました。
新型コロナウイルスのワクチンを製造するモデルナの最高経営責任者(CEO)が、既存のワクチンはオミクロン型に対する効果がはるかに低いと予想し、新たな変種に特化したワクチンを大規模に製造できるようになるには数カ月かかると警告した、と英フィナンシャル・タイムズが報じられてから市場ムードが暗転したようです。
時間外取引で米株価指数先物がマイナス圏入りするとともに先物主導で売られて、終値は2万7821円(前日比462円安)と大幅に3営業日続落となりました。
明日の東京株式市場は、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン型」に対する不透明感が強まり投資家心理は悪化しているため、乱調展開が予想されます。今夜の米国株の下げ幅次第では、調整継続の可能性があります。
チャート上では、心理的なフシ目となる2万8000円を割り込んだことで、次の下値メドとして2万7500円や、直近10月6日安値の2万7293円などが意識されると思われます。
ただし、先行して織り込んだことで海外株式の下げが限定的なら、直近3連敗し1600円以上の下落をしている反動もあり、買い戻しや自律反発狙いの買いを誘う可能性も残っています。
明日の注目銘柄は
ダイビル(8806)
商船三井 がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すとの報道です。
TOB価格は1株2200円で30日終値を50.2%上回る水準となっています。
買い付け期間は12月1日から22年1月18日までとなります。
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