先週末の東京株式市場の動向
先週金曜2026年2月20日、日経平均株価は3日ぶりに大幅反落し、終値は前営業日比642円安の5万6825円となりました。
イランとの緊張の高まりや金融株の大幅安を嫌気して米国株が下落したことを受けて、寄り付きから400円を超える下落でスタートしました。節目の5万7000円を割り込むと、寄り付きを高値に場中は下げ幅を広げました。幅広い銘柄が売りに押され、三連休を前にリスク回避の様相が強まる展開となりました。700円超下げて5万6600円台に入ったところで下値が堅くなりましたが、売りが一巡しても戻りは限られました。後場に入ると動意が乏しくなり、安値圏でのもみ合いが継続し、最終的には600円を超える下落で取引を終えました。
大幅安となりましたが、後場の売り圧力は限られました。TOPIXは日経平均と同程度の下落率ではありましたが、終値では5日移動平均線を上回りました。
三連休を前にリスク回避姿勢が強まる中でも大崩れは回避しており、下値での買い意欲の強さが垣間見えました。今週は両指数とも17日につけた直近安値を下回ることなく推移できるかが注目となります。
今週の市場見通し
今週の相場は堅調な展開が予想されます。月曜日が休場となるため、立ち合いは4日間となります。
エヌビディアの決算を確認するまでは様子見姿勢が強まりやすい状況です。イラン情勢など地政学リスクで気を揉む材料はあるものの、AI関連に対する過度な警戒が和らぐことで、週間では上昇すると予想されます。
エヌビディア決算が最大の焦点
米国でエヌビディアが25日(火曜日)に決算発表を予定しており、東京市場では26日(水曜日)に時間外の反応を消化することになります。これが今週最大の材料となります。
足元では米国株やエヌビディア株にそれほど過熱感がないだけに、内容が良ければ半導体株を中心にハイテク株の動きが良くなる公算が大きいと見られます。
米国ではセールスフォース・ドットコムも25日に決算を発表予定です。足元で弱いソフトウェア関連は、いったん売りが出尽くしとなる可能性があります。これらの決算が好調であれば、最近警戒されていたAI関連への懸念が和らぐことになりそうです。
今週は以下の点に注目が集まります。
最重要材料:
- エヌビディア決算(25日発表、26日に東京市場で反応)
- セールスフォース決算(25日発表)
- AI関連への警戒感の強弱
地政学リスク:
- イラン情勢の推移
- 中東の緊張が市場に与える影響
- 原油価格の動向
テクニカル面:
- 日経平均5万6135円(17日安値)がサポートライン
- TOPIX3746ポイント(17日安値)の維持
- TOPIX5日線(3803ポイント)の上回りは好材料
市場心理:
- 三連休明けの初動
- エヌビディア決算待ちの様子見姿勢
- 下値での買い意欲の強さ
先週末の大幅下落は、三連休を前にしたリスク回避の動きが主因です。しかし、後場の売り圧力が限定的であったこと、TOPIXが5日移動平均線を維持したことは、市場の底堅さを示しています。
今週はエヌビディアの決算が最大の焦点となります。AI関連の中核企業であるエヌビディアの決算内容次第で、市場のセンチメントが大きく変わる可能性があります。
テクニカル分析
日経平均は17日につけた5万6135円が重要なサポートラインとなります。この水準を維持できれば、調整は限定的と判断できます。一方、TOPIXが5日移動平均線を維持したことは、市場全体の底堅さを示す好材料です。
エヌビディアの好決算をきっかけに5万7000円を回復し、さらに5万8000円を目指す展開も十分に考えられます。逆に、決算が期待外れであれば、5万6000円を割り込むリスクもありますが、その場合でも5万5000円辺りが強力なサポートとなるでしょう。
結論
今週は堅調な展開が予想されます。エヌビディアの決算という大きな材料を控えており、その結果次第で相場の方向性が決まります。足元で過熱感がないことは、好決算が出た場合の上昇余地が大きいことを意味します。
イラン情勢など地政学リスクには注意が必要ですが、AI関連への警戒感が和らげば、週間では上昇する可能性が高いと考えられます。三連休明けは様子見ムードが強いかもしれませんが、エヌビディア決算後は活発な動きが期待できます。
エヌビディア決算を最重要材料として注視しつつ、好決算であれば積極的に買い向かい、期待外れであれば慎重に対処するという戦略が賢明と思われます。
今週の予定
国内では、1月企業向けサービス価格指数、1月百貨店売上高(2/25)、2月東京都区部消費者物価指数(CPI)、1月商業動態統計、1月鉱工業生産指数、2年国債入札(2/27)などがあります。
海外では、独2月Ifo景況感指数、米12月製造業新規受注(2/23)、米12月住宅価格指数、米12月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、米2月リッチモンド連銀製造業指数、米2月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、米2年国債入札(2/24)、米5年国債入札(2/25)、米7年国債入札(2/26)、米1月生産者物価指数(PPI)(2/27)などがあります。
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